エロは想像力！漫画にリアリティは必要か？

　最近のエロ漫画は、絵に対する作家さんの技術的な水準はものすごく上がってきています。

　その絵の表現方法も、○○系と系統、分類化され、アヘ顔ダブルピース物等、ジャンル分けされるようにまでなったエロ漫画ですが、出版社にとって、業界のすみわけ的なシリーズもの構成として、エロ漫画が世に出てくる時代です。

　書き込まれた情景も、これは小説なのかと思うぐらいにびっしり文字を書き込まれた作品、大きな擬音と大きな叫び声を画面いっぱいで表現する方法もあって、時代の移り変わりをまさかエロ漫画でも実感するとは思いませんでした。

　しかし、逆に読みずらい作品も増えてきたような声も聞かれます。

　例えば昔であれば、小さい喘ぎ声のセリフが数点ページに出ているだけで、本当に線のみで描かれたデフォルメされていない女性が描かれたエロ漫画が多数でした。女性視点で描かれている作品もありました。

　それらはどちらかと言うと、今も週刊○○と書かれた、アダルト向けゴシップ誌に掲載されているような昔ながらの漫画のようなイメージですね。行為の最中の擬音も、今の様にでっかく描かれてはおらず、漫画なんですが、読み手の創造を掻き立てるような作品です。

　日常生活をしていると、様々な場面で男女二人になることもあると思います。そういう時に、こういうセックスもあるのかと、様々な想像をさせる体験談的な作品ももっと増えてきてくれると嬉しいと感じます。

　今のエロ漫画は時代に合ったものだとは思いますが、はなっから設定が飛び抜けている物もあります。ランドセル背負った20歳という設定は、最初からエロ行為有のマンガであり(もちろんエロ漫画ゆえにエロありきなのは当然なのですが…)、ファンタジー色が強く、かわいい美少女とズコズコエッチするという単純なオカズとしては十分にアリなのですが、逆にエロ漫画にリアリティを求めた作品があっても面白いのではないかと、たまに思います。