渡辺やよいがエロ漫画家をやめた理由 ~対談から~

この渡辺やよいですが、昔はエロ漫画を描いていました。レディースコミックの、それもエロに特化した雑誌が、主な活躍の場でした。けっこうな売れっ子だったようです。ただ、私はこのころ、本屋で立ち読みして彼女の作品を見る程度でしたが、正直言って、あまり好きではありませんでした。
さて、この一、二年のことですが、渡辺やよいと男性の官能小説家(確か睦月影郎ではなかったかな)との対談が雑誌に掲載されていました。「特選小説」か、その増刊号あたりだったと思います。この対談で、渡辺氏の漫画家時代のこととか、やめた理由などが語られていました。漫画家をやめた理由のひとつは、出版社の自主規制だそうです。
渡辺氏の漫画はかなり過激な作風でした。しかし出版社側から、「男性が女性に暴力をふるうシーンはやめてほしい」とか「女性が監禁されるイメージは避けてほしい」とか、さまざまの注文が入ったそうです。これはなんとなく理由がわかりますね。
年端もいかない少女が、長期にわたって男性に監禁されるという、いたましい事件がありました。また、夫や恋人の暴力に耐えかねて女性が逃げる、それを男が執拗に追いかける、はては傷害事件になる、という話はよく聞きます。
そういう事件が起こると、犯人は漫画に刺激を受けて、異常性を募らせていったんだ、みたいに言われがちです。宮崎某が何人もの幼女を誘拐して凌辱して殺した、という事件でもそうでしたね。ですから、出版社としては、世間の風当たりを避けるために、安全に、穏便にやっていこうとするのでしょう。
しかし、作品を描いている立場の渡辺氏にとっては窮屈でたまらない。なによ、ラブラブのカップルの漫画しか描いちゃいけないって言うの。そういう不満がつのってやめた、というのがひとつだそうです。
それから、アシスタントを管理するのに疲れた、とも語っていました。
売れっ子なので、女性のアシスタントを数名雇っていたそうです。女性が複数いると、そこに派閥が生まれる。派閥間で争いになる。それをボスの渡辺氏が宥(なだ)めにまわる。あたし、純粋に漫画を描きたいから漫画家になったのに、なんで管理職みたいなことで苦労しなくちゃいけないの、というわけです。
でも、これは漫画家にとって、宿命みたいなものではないでしょうか。漫画は、売れっ子になるほど、ひとりでは描けません。アシスタントを使う以上、どうしても管理職の能力が求められます。管理職はいやだけど漫画は描きたい、というのなら、ひとりでコツコツ描いて、年に二、三作発表するだけで納得するしかないでしょう。
渡辺氏の場合は官能小説家の方へ移籍し、今のところ自主規制にそれほど悩むこともなく、作業はひとりで気楽にやれているようです。
投稿日:2016年9月22日
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