青年コミックと成年コミックの違いとその境界線

青年コミックと成年コミックの違いとその境界線  四、五年ほど前になるでしょうか、竹書房の「ビタマン」とか「ナマイキッ」というコミック誌を何冊か買ったことがあります。

 本題には関係ないのですが、そのころ私は懸賞にハマっていて、QUOカードや図書カードの当たる懸賞を探しては盛んに応募していたのです。当時、右記のコミック誌では、表紙の絵柄のプリペイドカードが当たる懸賞をやっていました。当選人数は五十名くらいだったでしょうか。

 「ビタマン」も「ナマイキッ」も、セブンイレブンに売っていました。成人雑誌のコーナーでした。ですから、私はてっきり両誌が成年コミック誌だと思っていました。ところが、書店でコミックの単行本をみていたときでした。右の雑誌に掲載されたコミックが単行本化されたものが、いわゆる18禁ではなく、一般コミックとして販売されていることを知りました。

 あらためて両誌の作品をながめてみると、なるほど18禁のコミックとは少し違っていました。ひとことで言えば、過激さが抑えられているんですね。ストーリーや描写もそうですし、絵もそうです。絵のことを言うと、男女が性器で結合している部分は、あからさまには描かれず、白いぼかしのような処理で、見えなくしてある。

 どうりで、両誌を読んだとき、確かにきれいな絵柄ではあるものの、興奮度は今ひとつだな、と思ったわけです。男女の結合部分というのは、それ自体がエロいんです。もしかすると、それは性経験があるからそう感じるのかもしれません。つまり、性器と性器の結合の絵を見て自分の経験した女性器の感覚を連想する。そうして欲情する。

 逆に、性経験のない者がそこを見て欲情するだろうか、と疑問を持ちます。自分自身、ずっと昔の童貞だったころ、女性器の写真を見てもグロテスクにしか感じなかったような記憶があります。男女の結合部分をその頃見た記憶はありませんが、たぶん見ても欲情しなかったんじゃないかなあ。このあたりは、現役の童貞さんに訊いてみたいところです。

 さて、絵の部分でエロ度を低くして、それでも18禁に近いエロコミックは成立するか、と考えてみました。以前、ヤングキングを読んだ時にそんなコミックがありました。ヤングキングは青年誌ですからそれほど過激な絵は許されていない。にもかかわらず、ほとんど成年コミックかと見間違うような作品がありました。作者名は覚えていません。女子大生と教授とのからみを描いた作品だったと思います。ねっとりとしたエロの世界でした。それから、男子高校生と年上のOLの夫婦の話もヤングキングじゃなかったかしら。やたらエロかったです。

 このあたりになると青年コミックと成年コミックのしきりなんて、あってないようなものでしょう。男女の結合部分が描かれているか、いないか。性器が(もろ出しでなないにせよ)描かれているか、いないか。セックスシーンが1ページに何コマあるか。そんな形式的なところを別にすれば、あとは、作品を乗せる編集部の判断がその境界線ということになるのでしょうか。

 ――といったところが結論でした。

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投稿日:2016年9月22日

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