まだネットがない時代。エロ本、エロ漫画で知った性の知識

　今からもう何十年も間の話です。現在のようにインターネットに繋げば簡単に、思う存分エロが満喫できるような環境ではなかった時代、エロ漫画はとても貴重な性の情報源でした。ただ、入手方法がなかなかにハードルが高く、本屋で買うにも恥ずかしいし、そもそもそんなにお小遣いもないし、コンビニもなかったのです。

　やはり、ガチの本屋で買うしか無いのに、そこの本屋のおばちゃんは毎週少年ジャンプを取置してもらっている本屋だから、顔も身分もバレバレです。そんな本屋でエロ本を購入したとなると、すぐに親にチクられてしまって家族会議に発展してしまうのは目に見えていたので、そんな勇気はありませんでした。

　ということで、私にとって、もっとも身近なエロ漫画の入手先は、友達のおじいちゃんが購入して、こっそりとエロ本を保管していた物置からそーっと拝借してくることでした（拝借、といっても、そのまま借りパクするのではなく、友達が持ってきてくれて、それをまた友達に返す、という健全な（？）ものでした）。

　物置には不定期にエロ漫画が補充され、時々はエロ本も置かれていたので、友達がそれを持ってきてくれるのはある意味私の生きがいでした。小学生までは子供はコウノトリが運んでくるものだと真剣に考えていた私にとって、初めて読んだエロ漫画はあまりにも衝撃的で、性の知識はそこから全て得たといっても過言ではありません。

　アダルトな世界へと私を誘ってくれたのは、他でもなく、エロ漫画だといえます。ちなみにアダルトビデオは高校1年生の時に初めて見ましたが、ビデオはあまりに生々しかったので、エロ漫画のほうがいいなぁと感じた次第でした。

　そんなエロ漫画ですが、大人になってからもしっかりとオナニーの道具として利用させて頂いております。インターネットに繋げば簡単に性の情報が得られる昨今、エロ漫画は便利な通販で購入できるほか、電子書籍という形でダウンロードして、スマートフォンやパソコンでも閲覧できるようになりました。例えばDMM.comなら大量にオカズを探すことができます。そうやって手に入れたエロ漫画を見るたびに、あの頃のピュアな興奮を味わえるのです。